◆1日目◆
成田からキトへ
 
◆2日目◆
キト観光
 
◆3日目◆
GE2乗船
サンクリストバル島
 
◆4日目◆
バルトロメ島
サンチャゴ島
 
◆5日目◆
フェルナンディナ島
イザベラ島
 
◆6日目◆
ノースセイモア島
サンタクルス島
 
◆7日目◆
サンクリストバル島
 
◆8日目◆
グアヤキル観光
 
◆9日目〜10日目◆
成田へ

 
 ノースセイモア島

 
夜のうちにGE2は長い距離を航海し、朝にはノースセイモア島へ到着した。それにしてもGE2の機能はすごい。夜の間ずっと高速で移動していたにも関わらず、音も、揺れも全く感じなかった。いつもと同じように快適に休むことができた(^-^)
 
今日の予定はノースセイモア島。ガラパゴス旅行の基点となるサンタクルス島に近く、サンタクルスからの日帰りツアーでも、必ずと言っていいほど訪れる島だ。昨日の夜のブリーフィングによると、ここは鳥が沢山見られるとのことで、楽しみだ。
 
8時にメインラウンジに集合。ディンギーでノースセイモアにドライラインディングする。まずは島をハイキングだ。ノースセイモアは赤茶色の石がゴロゴロしている。陸にはまるで枯れているかのような、ホーリースティックが沢山生えている。とてもふしぎな光景だ。
何に似ているだろう…たとえるなら山火事の後の景色みたいだ。
  
  
 
この石だらけの中を転ばないように注意しながら進む。溶岩の上を歩くより、不安定だ。
まずは、アカメカモメがいた。世界で一番美しいカモメと言われているらしい。確かに羽のグレーのグラデーションがとてもきれいだ。
目の周りが赤く、口ばしの上が白い。このカモメは夜行性で、ヒナは明け方まだ暗いうちに戻ってきた親鳥の口ばしの上の白い模様へ向けてエサをねだるそうだ。巣の作り方もすごい。黒い石の上に作る時は白い石を使って白い巣を、白い砂浜に作る時は黒い石を使って作るそうだ。そうすると夜でも自分の巣の位置が分かるからだとか。うむー、グンカンドリなどの略奪を防ぐためとはいえ、大変そうだなぁ。
 
つがいで巣で休んでいる
アカメカモメ
キョウジョシギかな?
  

 アカメカモメ動画
岩場で休むアカメカモメのつがい。そばに人がいるのに全く気にする様子がない。
 
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アオアシのダンス

 

ここでの目玉はグンカンドリだが、我が家は事前調査でアオアシカツオドリが一番人気だった。この鳥、鮮やかなブルーの足がとても印象的だ。でも何よりこの鳥を魅力的にしているのは、求愛の時に踊るダンスだ。
繁殖時期になると、オスはメスのところに行ってダンスを踊る。左右の足を交互に上げ、アピールする。ただでさえヨチヨチ歩きのこの鳥が、一生懸命足を上げて踊る様子はとってもかわいい!
 
メスが次第に好意をもち始めると、次にオスは小枝を渡す。「一緒に巣を作りましょう」というわけだ。今は実際には巣らしい巣は作らないので、昔巣を作っていたころの行動の名残と言うことだ。
 
こんな可愛らしい行動を、すぐ間近で観察することができるのだ。
  
メスのそばでアピール! 「ほらほら、羽もこんなに立派だよ僕」
ついに枝を受け取ってもらえた! 人間が近くにいても怖がらない
 
こんな感じで延々ダンスと枝プレゼントを繰り返していた。横で見ていたエンリケが「彼女はmaterialが好きなんだな・・・」と言っていた。オスは何かと大変だ(^^ゞ
 
 アオアシカツオドリ動画
カメラの調子が悪くてこれぞアオアシのダンス!という感じのは撮れなかった。手前のオスが少しだけ踊っている。
 
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ハイキング

 
延々と続くアオアシのダンスを見た後、島の奥地へ向かってハイキング。道らしい道がないので、ついて行くのも大変だ。写真を撮っていたりするとすぐ遅れるので、必死で追いつく。
そんな時、草むらの中を動くものが!「あっ!リクイグアナだ!」
このツアーではまだリクイグアナを見ていない。グループのメンバーには「ウミイグアナじゃないの?」と言われたけど、これ、リクイグアナだよね?
 
河原を歩いているみたい。 リクイグアナのメスだと思うんだけど。
 
道の周りには相変わらずホーリースティック。エンリケが「この木の名前、何だったでしょう?」とみんなに質問。こんな風にクイズのように時々質問する。みんな大きな声で「ホーリースティック!」と答える(^-^)
 
所々にサボテンが生えている。ここのサボテンは背が低い。
ガラパゴスでは島によってサボテンの形が違うのだ。
 
 
サボテンを食べるゾウガメがいるイザベラ島などでは背が高い。ノースセイモアにはゾウガメがいないので、背が低い。進化の結果と頭で理解しても、まるで植物が意思を持っているように感じてしまう。
 
ここのリクイグアナは、バルトラ島から移されたものだ。第二次世界大戦時にバルトラに米軍の飛行場ができ、リクイグアナが絶滅寸前になってしまったそうだ。面白半分に米兵がリクイグアナを撃っていたらしい。
何でそんなことをしたのかさっぱりわからない…。戦争って人を狂わせるのだと思う。そんな悲しい出来事があって、こちらに移されたとのことだった。
 

グンカンドリ

 
求愛ダンス成功後の
アオアシ夫婦。
しばらく歩くと、セスビウムが一面に広がる場所に出た。このセスビウム、乾季には真っ赤になり、雨季には一斉に緑の芽を吹き出す。私達が行った1月始めは乾季の終りに当るので、まだ赤かった。
乾燥した風景の中で、真っ赤な色がとてもきれいだ。つがいのアオアシがセスビウムの野原の真ん中に巣を作っていた。とても似合っている(^-^)
 
さらに歩くと、グンカンドリのコロニーがあった。空中ではエサを奪い合ったりしているのに、陸上では仲良く共同で住んでいるようだ。
良く見ると一羽、赤い袋を膨らませているものもいる。この赤い袋、膨らますのに10〜15分もかかるらしい。アオアシといい、グンカンドリといい、メスにアピールするために涙ぐましい努力をしているなぁ。
横には真っ白いヒナもいる。真っ黒な親とは似ても似つかない色だ。こちらも怖がらないので、すぐそばで観察することができる。グンカンドリを間近で見られるなんて。。。本当にガラパゴスはすごいところだ。
 
しかし変なアピール方法だ。 とてもきれいなヒナ
 
島を一回りして、桟橋の方へ。桟橋近くにもグンカンドリのコロニーがあった。ここのグンカンドリのオスはどうやらエサを取りにお出かけ中のようだ。るすを守るメスとヒナが数羽のんびりしていた。
手を伸ばせば届きそうな距離にグンカンドリがいる。あまりに近くて望遠レンズを使う必要もない。
巣というより、枝を乱雑に置いただけという感じだが、そこに数つがいの家族がいるようだ。一番右のヒナが一番若そう。真ん中のヒナがちょっと大きい。奥のヒナは少し大人の羽が生えかかっている。成長を追った連続写真みたいだ(笑)
  
 グンカンドリ動画
グンカンドリの巣の様子。飛んでいると勇壮だが、巣の上ではグダーっとした感じだ(笑)
 
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ここでまたリクイグアナを見つけた。今度はさっきより近くにいる。グループ全員が見ることができた。これは間違いなくリクイグアナとのこと。これでほぼ見たかった動物は全て見られたことになる。よかった、よかった(^-^)
 
脱皮した部分が
パッチワークのようになっている
この口がかわいい!
イグアナ好きにはたまらない♪

 

シュノーケリング


ハイキングを終え、一度船に戻る。すぐにシュノーケリングがある。このシュノーケリングは希望者のみ参加だ。
 
グループに関係なくディンギーに乗船し、上陸せずにディンギーから潜ることになる。
私達が乗ったディンギーはバトの船だった。バトは長髪の陽気な男性だ。
  
ノースセモア近くの岩場でシュノーケリングをする。ここではサメが見られるらしい。昨日のブリーフィングでこんな説明があった。
 「シュノーケリング中に足がつったり、サメが怖い時などは、ディンギーで迎えに行きますから、頭より上に手をあげてください。・・・その時頭がまだあったらですが・・・」
うははは、すごいブラックジョークだ。もちろんここで見られるサメはおとなしいもので、食べられたりする心配はない。 
海の中はここもそれほど透明度がよくなかった。でも、大群や大きな魚を多数見ることができた。
水温もそれほど低くなく、のんびりとシュノーケリングを楽しんだ。
またまたスジグロキオハギの大群 50cm位あった巨大な魚
娘。念のためライフジャケット着用 息子。シュノーケリングもベテラン
母より上手に水中散歩
  
結局サメは見ることができなかった。私達は深い方ばかり泳いでいたのだが、サメは陸地ギリギリの所にウジャウジャいたらしい。
父は残念がっていたが、母はちょっとほっとした。実はおとなしいとはいえ、サメのそばに子供と行くのはいやだったのだ。

ランチ

一時間ほどのシュノーケリングツアーを終え、船に戻ってランチ。船で取るランチもこれが最後だ。今日はいつものプールデッキではなく、レストランで昼食だ。今までレストランで食事中の写真は撮ることができていなかったのだが、今日はカメラ持参で昼食へ。
夜だとみんなのんびり食事を楽しんでいるので、写真を撮る雰囲気ではないのだ。思い出に、せめて昼食の写真だけでも撮っておきたい。
 
サラダやフルーツなどは自分で取り、メイン料理やスープなどはシェフが取り分けてくれる。スープは毎日種類が変わり、エクアドル風だったり、コンソメだったり、クリームスープだったり。どれもとても美味しかった(^-^)

奥の角の席が私達の定位置
いつもここで食べた
パンも焼きたて、
料理は外れが全くなかった。
 
  


 

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