三日月山へ

目が覚めると今日は父島の最終日。さびしいなぁ。
父島って本当にのんびり過ごせるところ。旅行記を読んでくれた方は、すごく駆け足でまわった感じがするかもしれないけど、どこに行っても混んでいるということがないし、静かで神経が疲れるものが何もない。体力的には毎日遊ぶから疲れるけど、神経が疲れないからのんびりできるんですね。
自然の中にいると、普段と疲れ方が違います。
 

出発まで
小笠原旅行のきっかけ
 
1日目
おがさわら丸
 
2日目
到着・釣浜・宮の浜

  
3日目
ドルフィンスイム
  
4日目
ビーチと海亀放流会
 
5日目
海水浴・見送り
 
 
小笠原
写真集
 


最後に少しでも父島の姿を目に焼き付けようと、ウェザーステーションへ行くことにしました。ここは夕日の名所で、夕方になるとたくさんの人が集まるそうです。
でも朝なのでだれもいない。台風の雲が厚くかかり、視界が悪いのは残念だけど、父島列島の島々が180度の視界にぽつん、ぽつんと浮かんでいます。
一昨日イルカを探して船で走り回った海だ・・・。うーん、ホントに楽しかったなぁ。
たくさんの忘れられない風景を胸に刻みつけながら、ウェザーステーションを後にしました。
 
ウェザーステーションからの景色
 


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ウェザーステーションの風景の動画です。右の写真をクリックしてね!
 
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音声があるので注意してください。
 
 
大村地区と二見湾
父島中心部です
途中山道を下っているところで二見湾一望の地点がありました。港にはおがさわら丸が停泊しています。今日はあの船に乗って家に帰るんだ。なんか私達を待っていてくれているみたい。
滞在中船が港にあって、その船に乗って帰るのってなんかいいですね。おがさわら丸が旅の友達になったような感じがします。
おがさわら丸、帰りもよろしくね!(^-^)
 
 

 

 釣浜へ

宿に戻ってパッキング作業。お土産でバッグはパンパンです(^^ゞ
ご飯を食べチェックアウト手続き。父島ペンションではチェックアウト後も出航まで荷物を預っていただけるとのこと。出航間際に戻ってくれば、荷物ごと二見湾へ車で送迎してくれるそうです。この荷物を持って歩くのは大変。ありがとうございます♪
今日は残りのお土産を購入後、ぶらぶらしているつもりでした。ペンションのご主人と話していると、「出航の2時30分までって意外と時間がありますよ〜。」とのこと。そういえば、確か出航日の半日ツアーも結構あるんですよね〜。
部屋に戻って、その話をすると突然パパが一言。「じゃあ釣浜へ行こう!」へー?もうパッキング終わっちゃったよ?しかも、今日海が荒れてるし・・・
しかしこの時のパパは頑固でした。「なんとしても釣浜に行こう。いってダメならすぐ帰る。タクシーで行って、ダメならすぐまたタクシーで戻ってこよう!」
そこまで言うなら行くか・・・とタクシー会社に連絡。送ってもらうことにしました。タクシーの運転手さんも「無理じゃないですか〜?(笑)」とのお話。ですよねぇ。台風すぐそばですものね。釣浜そばまで連れて行ってもらい、泳げそうもなければすぐに迎えに来てもらうことに。
あきらめ半分で釣浜へ着くと、あれれ?意外と波ないじゃん。驚く私達にパパ一人ちょっと様子を見てくると泳ぎに行きました。しばらくして戻ってきたパパは満面の笑顔。「すごい透明度だ!波も大丈夫!みんなで泳ごう」
なんとこの日は初日よりはるかに水がきれい。パパの父島に対する執念(?)が実り、むちゃくちゃ透明な海で泳ぐことができました。
出発ギリギリまで泳ぎ、父島ペンションへ戻るとダイビングインストラクターの方がいました。海況を聞かれバッチリだった話をすると、「おおー、今朝急に風が(釣浜が影響を受けない)南向きに変わったんですよね!それにしてもそこまできれいとは。」うはー、まさにラッキー!あきらめずに行って見るもんですねぇ。最後の最後まで父島を楽しみ、本当にもう思い残すところがありません(^-^)
 
大村で昼食後いよいよおがさわら丸へ乗船です。
 
 

 

 おがさわら丸出航

 
暖かいお見送り
重い荷物を抱え、おがさわら丸に乗船。荷物を置いてデッキで外を眺めます。桟橋には見送りに来てくれた島の皆さんがいっぱい!みんなこちらを向いて手を振ってくれています。
その中に警視庁の方達がいました。おそらく転勤で内地に戻るのでしょう、レイをかけてもらい、同僚の方達に囲まれています。その時警察の方一人が進み出て「先輩の前途を祝して〜!」「フレー!フレー!先輩!」とエールを送り始めました。小笠原警察の旗が掲げられ、心のこもった応援です。見送られるご夫婦が涙をぬぐっていました。エールが終わると、船の上からも、桟橋からも一斉の拍手。思わずもらい泣きしそうでした。なんて暖かい見送りなんでしょうか。
 
やがて汽笛がなり、ゆっくりとおがさわら丸が桟橋を離れ始めました。桟橋の見送りの方々が、一斉に歩き出し手を振ります。お世話になった父島ペンションのオーナーご夫妻の姿も見えます。一生懸命手を振ると気づいてくれたみたい!こちらに向かって大きく手を振ってくれます!
本当に楽しく快適でした!お世話になりました。遠ざかっていく船の上から、家族全員で精一杯大きな声で「ありがとうございましたー!」と叫びました。
 
 

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お見送りの様子の動画です。
右の写真をクリックしてね!
 
WMVファイル(1.1MB)
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音声があるので注意してください。
  

離れがたいです・・・ みんな一斉に手を振って
別れを惜しみます

桟橋から離れ灯台を通り過ぎると灯台下にもたくさんの見送りの人が。手を振り、中には海に飛び込む方もいます。
 
さらに湾を出ると、観光船がたくさん近づいてきます。船の上にはまだ父島に滞在しているお客さんやショップの方々が、みんな手を振ってくれています。もちろん一昨日乗ったミスパパヤの姿も!荒れた海の中、ずーっとおがさわら丸について走ってきれくれました。
 
伴走する船
ずーっと手を振ってくれています
ミスパパヤの姿も
見える!
 
最後まで伴走してくれた
ここでママは部屋に撤退。もうダメです、これ以上見ていたら泣いてしまいそう。せっかく見送ってくれているのに申し訳ないと思いながらも、娘と二人で部屋に戻りました。
部屋でパパと長男を待つけど、なかなか戻ってこない。20分ほどしてから、デッキに上がってみると・・・そこにはまだ伴走するミスパパヤの姿が・・・。
 
海が荒れていて、ミスパパヤの船もものすごい水しぶきをあげています。「小笠原に来てくれてありがとう!また来てね!」という声が聞こえるような気がしました。
最後はなんと荒れている海に飛び込み、海の中から手を振ってくれました。
 
飛び込みを最後に停止したミスパパヤがだんだん視界の中で小さくなっていきました。この姿を見たとき、ああ、父島旅行は終わったんだと思いました。
 

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お見送りの船の動画です。
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音声があるので注意してください。
  

遠ざかるミスパパヤ さよなら父島!
また必ず来るよ

 
本当に素晴らしい毎日でした。
 
ありがとう父島、そして島の皆さん。またいつか、絶対に遊びに来ますね!