レンタカーを借りて父島巡り
今日は父島巡りの日。効率良くいろんな海岸を見て廻りたいのでレンタカーを借りました。1日4500円。アップダウンがかなりあるので、子供連れの時はとても便利です。
出発まで
小笠原旅行のきっかけ
1日目
おがさわら丸
2日目
到着・釣浜・宮の浜
3日目
ドルフィンスイム
4日目
ビーチと海亀放流会
5日目
海水浴・見送り
小笠原
写真集
実は旅行前、どこのビーチで泳ごうか悩んで観光協会へ電話しました。どのビーチがシュノーケルに適していますかと質問したところ、「私が初めて父島へ来た時、どこに行っても信じられないほど美しいビーチに感動しました。どこも素晴らしいので全部まわって欲しいくらいです」という答えが返ってきました。なるほどーーっ!そりゃすごいっ!じゃあ、一つでも多くのビーチをまわってしまおう!!と、レンタカーを使ったビーチ巡りに出発です!(^-^)
この日は引き潮の時間が早朝。ということは、まずは境浦へGoです。境浦には座礁した濱江丸という船が座礁して沈んでいます。なるべく干潮の時間の方が姿が見えるらしい。と言うわけで、一番最初は境浦です(^-^)その後珊瑚がきれいと聞いているコペペ海岸、昼食に島寿司を食べた後、製氷海岸へ行くことになりました。
境浦
今はわずかに動力部分のみ
海上に出ている
境浦前の駐車場に車を停め、長い坂道を降りると境浦です。辺りはまったく人がいず、私達家族だけ。海には赤茶けた姿を晒す濱江丸が横たわっています。うーーん、戦争後60年、今でもこんな風に残っているんですね・・・。本土では全く見ることができない戦争の生々しい跡になんとも言えない気持ちになりました。
とりあえず、シュノーケルの用意をして海へ!この日は残念ながら台風のうねりのせいで、水の透明度があまりよくありません。それでも沈船のそばまで行くと、かなり透明度が上がってきました。
波がある時は近づくと
危険。注意してね。
動力部分らしい
船の先端
朽ちているけど当時がしのばれます
おそらくマストかな
60年前は激しい戦火をくぐり抜けてこの浜までたどり着いただろう戦艦、今はすっかり珊瑚が生え魚たちの楽園になっていました。船に生える美しい珊瑚を見て、なんとなくホッとするような気分を味わいました。
ハタタテダイ
ツノダシ
楽しんでいいのか微妙なところだけど、海の中にある戦艦の残骸は非常に珍しい景色でした。昔はここにシロワニが住んでいたとか。今はすっかり崩れてしまっているので、サメはいません。小さな魚がたくさん住んでいました。
動画も見てね!
境浦の動画です。
右の写真をクリックしてね!
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音声があるので注意してください。
コペペ海岸
白砂がとてもきれい!
次に行ったのは白い砂が美しいコペペ海岸。ここはサンゴがきれいという話で楽しみです♪山道を抜けて行くと突き当たりに駐車場。海岸へすぐです。広くはないけど、海岸に植えられた緑の木と、白い砂のコントラストがとてもきれい!可愛らしいビーチでした♪
ここでもさっそくシュノーケリング。ここもやはり、台風の影響で濁りがありました。でもちょっと先まで泳げば珊瑚がたくさん見えました。他の海岸より魚の大きさは小さかったけど、その分種類が多いみたい。珊瑚の陰に隠れてかわいい稚魚が泳いでいる様子はとてもほほえましい感じです♪小さなサンゴのそばに三匹群れて泳いでいました。
きっと台風がない時に来たら、魚の楽園なのでしょうね。この日のコペペ海岸は潮の関係なのか、他のビーチよりも濁りがひどく、魚影は濃いのにじっくり眺めることができませんでした。
サンゴもたくさんあったし、浜も美しいし、ぜひまた台風がきていない時に来たいビーチですね。
チョウチョウウオ、スズメダイ、
シリキルリスズメの稚魚
ベニゴンベ。すぐ隠れちゃうので
撮るのが大変。
ハタの仲間かな。
トゲチョウチョウウオ
ここで娘が微小貝という小さな貝を見つけました。わずか2mm程の小さな巻貝なのですが、小さい分環境の影響を受けやすく本土ではもうほとんど見ることができない貝です。これがあるということは、海の水が美しいという証拠。さすが小笠原ですね(^-^)
青いのはシャコガイの仲間
シラナミガイ
巨大なサンゴの固まり
ただ、注意したいのがイタアナサンゴモドキというサンゴ。他の海岸にもありましたが、特にこの海岸でたくさん見ました。このサンゴ触ると火傷のような大変な痛みがあるそうです。潮が満ちていればそれほど心配はありませんが、引いている時は触る危険もありそう。注意しましょう。
島寿司最高!
時間を忘れて潜っていたら、あっという間に時間はお昼に。今日のお昼は島寿司です♪大村にある丸丈というお寿司屋さんへ行くことにしました♪
大ぶりの身なのに
やわらかいよ〜
お品書きを見てみると、本土では見られないいろいろなお魚の料理があるみたい。せっかくだから普段食べられないものを食べたいものです。まずはソデイカを軽くあぶったお刺身を注文。かなり大ぶりのイカだけど、身が柔らかくて美味しいという話です。来たお刺身は透明ですごくきれい!繊細な味でした(^-^)
そしていよいよ楽しみだった島寿司!青唐辛子を入れた醤油に漬け込んだサワラを洋ガラシでいただきます。
一人8かんで1,000円。食べてみると、おいしーーい!新鮮な身がしまった魚に、しっかりした味付けのお醤油がとてもあいます。子供なんて、一瞬で食べ終わっちゃいました(^^;;;そのぐらい美味しかったです。
そういう管理人も、あまりにも楽しみだったのでうっかり写真を撮り忘れ。あと2つというところでようやく撮った写真が下のものです。ホントは8かんあったんですよ〜m(__)m
デザートは島で取れたパッションフルーツのアイスクリーム。島のラム酒でつけた干ブドウがまた超美味。これまた一瞬で食べ尽くしてしまいました(^^ゞ
食べまくる子供たち。
あと3皿ぐらいいけそうだ
すみません、食べかけです(^^ゞ
だって、おいしそうなんだもん。
農協が楽しい!
島寿司の味には満足したけど、あと一息何か食べたい!大食いの我が家はおやつを求めて農協へ行きました。ここの農協、農産品の直売所があり、珍しい食べ物がたくさん売っています。もちろん値段も良心的。見るだけでも楽しいので、ぜひ寄って見ましょう(^-^)
きれいだ〜。
食べてみたかったなー
入るとすぐに目にはいったのがピンク色の爆弾のようなフルーツ。ひぇ〜、こんなもの見たことありません。なんとこれ、サボテンの実らしいです。名前はドラゴンフルーツ。食べたことはもちろんありません。さっそく購入して食べてみることに。他にも何かと思い、前にあるスーパー小祝にも行ってみました。なんとここではウメイロモドキが売っていました。ひぇ〜!水族館で良く見る魚が食材として売っている!しかも安い!一匹150円です。さすがにこれは買いませんでしたが、もし宿が自炊だったら食べてみたかったなぁ(笑)他にお菓子を購入後、一度父島ペンションに戻ることに。
ペンションに戻っていよいよドラゴンフルーツ試食会です。赤い実を割ってみると意外にも真っ白な美しい中身が現れました。恐る恐る食べてみると・・・うーん、微妙(笑)甘味の薄いスイカみたい?ぷちぷちした種が香ばしいけど、やや青臭さがあって、馴れないと難しいです。買うときいただいた紙によると凍らせるとシャーベット状になっておいしいらしい。さっそく冷蔵庫で凍らせました。
この後夜に食べてみましたが、凍らせると青臭さが気にならずなかなか美味。全員完食でした(^-^)
変な形ー(笑)
爆弾みたいだっ!
凍らせるとほのかな甘味で
なかなか美味しかった
製氷海岸へ
ご飯を食べ終わって、次は製氷海岸です!
ここは枝サンゴで有名。スギノミドリイシという枝サンゴがなんと7haも群生しているとか。おがさわら丸で入港した時も、船の上からうっすらと茶色に見えました(^-^)
小笠原海洋センターの前の海岸です。ここはトイレなどの施設はないので注意しましょう。道路から低い堤防をくぐり海へ。ちいさな珊瑚でできたビーチです。道路から見ると海岸というより普通の堤防みたい(^^ゞお世辞にもきれいな浜とは言えません。
他に泳ぐ人もいないし、道を普通に仕事中の人が歩いているので、若干恥ずかしいですが、意を決してシュノーケルで海へ!始めは水が濁り、まったく何も見えませんでした。底すら見えない。うーーーん、今日はダメかなと思い始めた辺りで、水が澄みはじめ、少しずつ底が見え出しました。
底は・・・・・底、と言うよりあたりは全部サンゴでした。見渡す限り水中は全部サンゴ。びっしりと生えた珊瑚で海底は全く見えません。そのときの率直な私の感想は「いったいこれはなんなんだ!こんなにびっしり生えていいのか?」という感じでした。美しいというより圧倒的。何でここだけこんなに生えてるの?なにしろすごい。こんな生え方をしている所って、他にあるんでしょうか?感動よりもすっかりサンゴに圧倒されて、ものすごいものを見ちゃったという驚きの方が強かったです。
ずーっとサンゴ。
見渡す限りです
密度もすごい。
びっしり生えています
製氷海岸のそばってサンゴが形のまま積もっている浜が多いんです。製氷海岸を見て納得。これだけあれば周りに折れた枝が積もりますよね〜。
他では見られないすごい群生です。一見の価値ありです!
ウミガメ放流会!
泳ぎを満喫したところで、次はウミガメの放流会。この放流会、小笠原村と小笠原海洋センターが協力して、毎年夏に行われているイベントです。
私が「親子で行こう!小笠原」というサイトを立ち上げたのも、このようなぜひ子供を参加させたいイベントがたくさんあるからなんです。子供には本当にいい思い出。夏に3回ほど、おがさわら丸の入港にあわせて行われているようなので、日程が合えばぜひ参加してみてください。
がんばれ〜〜!
海はもうすぐだぞー!
この日は4時30分から大村海岸(前浜)でおこなわれました。まずは卵を生ませるために捕獲された親亀の放流。海洋センターの方の「花道を開けてくださいー」との声に、人だかりが分かれ、中央にスペースができました。そこに巨大なアオウミガメのお母さんが数人がかりでおろされます。久々の海に戸惑っているような親亀。やがてのそり、のそりと両足を使って、海のほうへ歩き出します。でもなかなか進まない。大きな体が陸の上ではとても重そう。思わず「よいしょ、よいしょ」と掛け声をかけてあげてしまいました。
動画も見てね!
親カメが海に帰る様子の動画です。
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WMVファイル(968KB)
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音声があるので注意してください。
次は子ガメの放流。孵化した子ガメを1年ほど海洋センターで飼育。その後海に放流します。そのほうが生存率が上がるのだとか。20匹ほどの子ガメが運ばれてきました。「この子は1歳だから、1歳、11歳、21歳の方いますかー?」との声に娘が反応!「私11歳ですっ!」見事放流係に選ばれました♪\(^o^)/
足をパタパタさせて
むちゃくちゃかわいい!
こんなにじっくりカメを
さわれるなんて!
子ガメを渡してもらいさっそく写真撮影♪うわーーー、むちゃくちゃかわいいです。娘が放流係になったせいで、親も子ガメに触れちゃった♪周りの方も、「さわらせてくださーい、写真をとらせてくださーい」と亀のおかげで娘は人気者です(笑)
ひとしきり撮影を終えた後いよいよ放流!浜の上の方からカメを放します。こうやって少し浜を自力で歩かせ、その間に浜のにおいを覚えさせるそうです。そうするときちんと小笠原に帰ってくることができるのだとか。
一斉に海に向かって・・・
必ず帰って来るんだよ!
長旅気をつけてね〜!
小さなカメ君たちも一生懸命海を目指します。今日は台風で荒れているから大丈夫かなぁ。「がんばれ〜〜!」あちこちから声があがりました。やがて一匹一匹と波に飲まれ海に入っていきました。娘が放したカメも遅れながらも海へ。娘はいつまでもカメの泳いでいった海を眺めていました。
これから子ガメたちは1000km泳ぎ伊豆の辺りで海草を食べながら大きくなるのだそうです。遠い海をめざして必死に泳ぐ子ガメたち。どうか、無事伊豆まで着きますように。そして大きくなって、必ず小笠原に帰って来るんだよ〜!
動画も見てね!
カメ放流会の動画です。
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ナイトレクチャー
感動のウミガメ放流会を終え、宿に戻って夕食です。今日の夕食も美味しい!満腹です♪お腹一杯食べたところで8時から海洋センターへ。
ここで行われるナイトレクチャーというカメについての勉強会に参加の予約を入れてあるんです♪放流会の後だけに子供たちも興味津々(^-^)
まずはカメについてのスライドを使ったレクチャーがあります。専門の研究者の方が説明してくれるので、内容も大変充実。ウミガメの生態や現在の生息状況、カメをとりまく厳しい環境など、大変興味深いお話を聞くことができます。
父島のカメは保護の成果が出て、年々生息数が増えているとか。でもこの保護作業、本当に大変そう。カメが上陸するのを待って、シーズン中は毎晩見張るそうです。卵を産んだらその地点を調べ記録。さらに孵化後は卵を掘り返し、何パーセントが無事孵化できたかを調べるとか。去年500箇所で調査を行い、それぞれ100個ずつ産まれている卵を一つ一つ調べたそうです。つまり全部で5万個。努力に頭が下がります。
亀の一生がかなり詳しく
分かるよー!
孵化後の卵。
ペラペラになっているよ。
スライドが終わると次は子ガメの卵が埋められているところへ。ちょうど孵化していたら生まれたての子供を見ることができるそうですが、残念ながら孵化しているものはありませんでした。そのかわりに昨日孵化したばかりの子ガメを見せてもらいました。パタパタと足を動かし動くカメはむちゃくちゃかわいい!そーっと触らせてもらい、子ガメの特徴を見せてもらいました♪
生まれたばかりの子ガメ
眠っているカメ
画像処理で無理に明るく
してあるので画像が荒いです
今日は一日カメ三昧、海三昧。かなり忙しい一日になっちゃったけど、大満足!宿に帰って娘が放したカメはどのあたりだろうと亀の話題がつきませんでした。
これを書いている今はどのあたりかな・・・。心から無事に育ってくれることを祈っています(^-^)
動画も見てね!
生まれたばかりの子ガメのの動画です。右の写真をクリックしてね!
WMVファイル(500KB)
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