陸上の動物

その1
 アオアシカツオドリ
 アカメカモメ
 アメリカグンカンドリ
 ウミイグアナ
 ガラパゴスゾウガメ
 
その2
 ガラパゴスペンギン
 ガラパゴスアシカ
 ガラパゴスオットセイ
 ガラパゴスコバネウ
 ガラパゴスノスリ
 ガラパゴス
    リクイグアナ
 カッショクペリカン
 
その3
 キョウジョシギ
 サリーライト
    フットクラブ
 シラガゴイ
 ダーウィンフィンチ
 マスクカツオドリ
 ヨウガントカゲ
 
魚/植物
 

ガラパゴスの陸上で見られる生物

アオアシカツオドリ

和名 アオアシカツオドリ
英語名 blue-footed booby
学名 Sula nebouxii excisa
全長 80cm翼開長152cm
分布 全域
生息数 20000以上
 
諸島全域の島の海沿いに生息。ガラパゴスに生息する三種のカツオドリの中で、開けた場所に営巣することもあり、一番目につく種類だ。
なんと言っても片足ずつ交互に足を振り上げてメスの周りで求愛ダンスを踊るしぐさが最高にかわいい!人を恐れないので至近距離から観察できる。
時々クチバシと尾を空に向けて「スカイポインティング」と言うしぐさをする。また、小枝を口にくわえ、メスに渡すという行動もする。現在は巣を作らないのだが、昔巣を作っていた頃の求愛行動の名残と考えられている。
延々と続く求愛行動は、ユーモラスで見飽きない。
 
スカイポインティング 瞳孔の大きいのがメス
年とともに足の色が薄くなる 求愛ダンス中!かわいい!
  

 

アカメカモメ

和名 アカメカモメ
英語名 Swallow-tailed gull
学名 Creagrus furctus
全長 53cm
翼開長125cm〜
        140cm
分布 全域
生息数 300〜400つがい
 
世界でもっとも美しいカモメといわれている。珍しい夜行性のカモメで、子供は夜、エサを取って帰った親のクチバシの上の白い模様を目印にエサをねだる。
世界で一番個体数の少ないカモメで、ガラパゴスの他ではコロンビア沿岸マルベロ島のみ営巣。ガラパゴスを代表する固有種のひとつ。
岩棚の上にサンゴや小枝で簡単な巣を作る。私達が見た時は、ほとんど巣らしい形をしたものは見られなかった。岩の上にいきなりヒナがいたので、無防備な感じで驚いた。
 
岩の上に営巣 ヒナ
   

  

アメリカグンカンドリ

和名 アメリカグンカンドリ
英語名 Magnificent frigatebird
学名 Fregata magnificens magnificens
全長 89〜114cm
翼開長217cm〜
        244cm
繁殖地 イザベラ・ノースセイモア・エスパニョラなど
生息数 2000
 
ヒナ
鳥類の中で、体重の割りにもっとも広い翼の面積を持つ鳥。優れた飛行能力で、他の鳥のエサを横取りすることから「グンカンドリ」と言う名前が付いた。
世界の熱帯域に分布する5種類のグンカンドリのうち、2種類がガラパゴスに生息する。私達が見たのはアメリカグンカンドリ。もう一種オオグンカンドリも諸島に生息している。
大きな翼を広げ滑空している様子は勇壮そのもの。しかし、陸上ではベタっとした感じで枝にとまり、大きな赤い喉袋を膨らませてユーモラスな姿をしていた。
黒い親鳥とは似ても似つかない、純白のヒナはとても上品で美しい。ノースセイモアで間近に観察することができた。
   

  

アメリカミヤコドリ

和名 アメリカミヤコドリ
英語名 American oystercatcher
学名 Haematopus palliatus galapagensis
全長 全長47cm
分布 サンチャゴ・エスパニョラ
生息数 諸島に100つがい程度
 
ガラパゴス諸島にわずか100つがいほど生息。海岸付近の岩場に生息している。潮溜まりなどに見られる貝やうになどを捕らえて餌にしている。
 
私達はサンチャゴ島で見た。黒い溶岩のうえをちょこまか歩いていた。赤いくちばしがとても美しい。何つがいもみられたので、もっと生息数が多いのかと思っていたら、諸島全域で100つがいと知って驚いた。学名の末尾に「galapagensis」とあるので、固有種なのだろうか?もし固有種なら、全世界で100つがいしか生息していないことになる。


   

オオアオサギ

和名 オオアオサギ
英語名 Great blue heron
学名 Ardea herodias
全長 体長140cm
分布 全域
生息数
 
たつと140cmになり、ガラパゴスに生息する鳥の中で一番背が高い。沿岸の魚を食べるが、イグアナやウミガメの子供も食べる。
写真はサンチャゴ島で海水浴時に撮影。この姿勢で数十分沖を見つめていた。魚を狙っているようだ。
遠くからみても、すらりとした背の高さが目立ち、とても美しい鳥だった。りりしいという言葉がピッタリ。
諸島全域に生息するらしいが、結局この日、この一羽しか見ることができなかった。


   

ウミイグアナ

和名 ウミイグアナ
英語名 Marine iguana
学名 Amblyrhynchus cristatus
全長 60cm〜140cm
分布 全域
生息数 数万
 
縄張り争い
エスパニョラ島とそれ以外のものを、2亜種に分ける分けかたと、各島によって8亜種に分ける分類法がある。
変温動物なので、朝太陽の光で体を温めてから、沖へ海草を食べに出かける。1回に5〜10分間潜水し、採餌するが、1時間以上潜水していても死ななかったという記録があるほど潜水に長けている。
体全体をくねらせるように泳ぐ姿は蛇に似ている。
繁殖期は体の色が鮮やかになり、オス同士が頭をぶつけ合って縄張り争いをする。
前回のエルニーニョで数が激減したが、現在かなり回復している。エルニーニョの際、本来海草を主食にしているウミイグアナがセスビウムを食べる様子が観察された(ノースセイモア)現在もまだ、早いスピードで進化を続けている様子がうかがわれる。
    

   

ガラパゴスゾウガメ

和名 ガラパゴスゾウガメ
英語名 Giant tortoise
学名 Geochelone elephantopus
全長 最大110cm
分布 イザベラ・サンタクルス他
一部の島で絶滅
生息数 全亜種で15000以下
 
1ヶ月以上水や餌を食べずに生きていけるため、16世紀以降、海賊や捕鯨船の「生きた缶詰」として捕獲され、数が激減してしまった。数週間甲板に出しておいて、糞をさせた後、暗い船倉に閉じ込めておき、貴重な蛋白源として必要な時に食べたということだ。19世紀以降は一匹からわずか4〜7リットルしか取れないカメ油をのためにさらにたくさんのカメが捕獲された。このためサンタフェ島とサンクリストバル島、フロレアナ島では絶滅、ビンタ島では「ロンサムジョージ」と言われている一頭を残し、絶滅した。
しかし、ダーウィン研究所とエクアドル国立公園事務所の保護のおかげで、徐々に生息数をふやしてきている。
けれども、以前数十万頭いたと思われる数には程遠い。また、繁殖計画によって島に戻されても、人間が放った家畜(ヤギなど)によって、島の環境が壊されている例も多く、保護計画はこれからも大変な困難が予想されている。
 
カメは甲羅の形により大きく二種類に分類される。馬の鞍のような形をした甲羅をもつものと、ドーム型の甲羅の物がいる。細かく分けるとそれぞれの島に絶滅した3種と、現在も生き続ける11種の亜種に分類される。
 
私達が見たのはドーム型のサンタクルスに住むゾウガメ。ハイランド地区は、ゾウガメが保護されていて、数も多い。私達は1時間ほどで20頭ほどのゾウガメを見ることができた。
 
下の左の写真は「カメの道」を歩いて去っていくゾウガメ。大きな体で、バキバキというすごい音を立てながら森の奥へ消えていった。
右側の写真は水溜りにつかっているゾウガメ。水につかることによって肺呼吸を助けているのではないかといわれている。
    
バキバキッと枝を折りながら 水につかり気持ちよさそう。
 

   

 

 
 

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