陸上の動物

その1
 アオアシカツオドリ
 アカメカモメ
 アメリカグンカンドリ
 ウミイグアナ
 ガラパゴスゾウガメ
 
その2
 ガラパゴスペンギン
 ガラパゴスアシカ
 ガラパゴスオットセイ
 ガラパゴスコバネウ
 ガラパゴスノスリ
 ガラパゴス
    リクイグアナ
 カッショクペリカン
 
その3
 キョウジョシギ
 サリーライト
    フットクラブ
 シラガゴイ
 ダーウィンフィンチ
 マスクカツオドリ
 ヨウガントカゲ
 
魚/植物
 

ガラパゴスの陸上で見られる生物

ガラパゴスペンギン

和名 ガラパゴスペンギン
英語名 Galapagos penguin
学名 Spheniscus mendiculus
全長 53cm
分布 イザベラ・フェルナンディナ・バルトロメ
生息数 4000〜8500
 
南極に生息するフンボルトペンギンと同種で、フンボルト海流に乗ってガラパゴスにたどり着いたと考えられる。熱帯域に生息する唯一のペンギン。バルトロメ島でもみられるが、繁殖しているのは冷たい湧昇流が湧き上がる、イザベラ西岸とフェルナンディナ島に限られる。エルニーニョ現象で数が激減した。5年後に絶滅するのではないかという説すらある。
私達はフェルナンディナ島で数多く見ることができた。よちよちと岩場を歩いている姿は本当に可愛らしい。いつまでもこの島で可愛らしい姿を私達に見せ続けてほしいと思う。
 
水中での動きはすばやい 幼鳥。腹部の縞がはっきりしていない
  

 

ガラパゴスアシカ

和名 ガラパゴスアシカ
英語名 Galapagos sea lion
学名 Zalophus californianus wollebaeki
全長 オス210cm
メス170cm
分布 全域
生息数 50000
 
まだ弱々しい感じ。
諸島全域の砂浜やなだらかな岩場に生息。どこに行ってものんびりと昼寝を楽しむアシカや楽しそうに泳いでいるアシカがいた。
シュノーケルをしていると、スーッと寄ってくる事も多い。こちらの様子に興味津々という感じだった。
写真はフェルナンディナ島にいたアシカの子供。可愛らしくて手を触れたいぐらいだが絶対に触ってはいけない。親は臭いで子どもを見分けるので、人間の臭いがついたら子育てしなくなってしまうのだとか。
もちろん、アシカだけでなく、諸島で見られる全ての動物に触ることは禁止されている。
    

  

ガラパゴスオットセイ

和名 ガラパゴスオットセイ
英語名 Galapagos fur seal
学名 Arctocephalus galapagoensis
全長 オス154cm
メス120cm
繁殖地 サンチャゴ・バルトロメ他
生息数
 
アシカと非常に近い種類なのに見分けるのが難しい。後ろ足が発達しているアシカに比べ、オットセイは前足が発達している。口の部分がアシカより尖っている。体毛が二重になっているなど、一見してはなかなか分からないがさまざまな違いがある。
サンチャゴ島にアシカのコロニーがあり、ここに行けば必ず見ることができるようだ。
私達が行ったときも数匹のオットセイがいた。夜行性のため、昼間は寝ていることが多い。昼間に水に潜るのは、餌をとるためではなく、体を冷やすため。採餌はサメを避けるため夜に行う。
※写真の固体はアシカなのではないかとのご指摘を受けました。
そうなのかも・・・(^-^;)(^-^;)
はっきりしないので、写真を削除しようかとも思ったのですが、一応ガイドがオットセイとして見せてくれたものなので、残しておきます。
アシカかもしれない・・・と思いながらご覧くださいm(__)m→どういう図鑑なんだと言う突っ込みはナシで(^^ゞ
   

  

ガラパゴスコバネウ

和名 ガラパゴスコバネウ
英語名 Flightless cormorant
学名 Nannopeterum harrisi
全長 95cm
分布 イザベラ・フェルナンディナ
生息数 1400〜1600
 
コバネウの巣
世界に生息する29種の鵜の中で唯一飛べない。水の中で泳ぐために有効な方向へ進化したウ。水の中では浮力は邪魔になるので、通常海鳥が持つ羽へ油を分泌する線がない。そのため羽は撥水性を持たない。水面を泳ぐ時も沈み気味に泳ぐことになる。
私達が見た陸上の様子は、まさにずぶぬれだった。すっかり海水がしみこんだ羽を一生懸命羽ばたいて乾かそうとしていた。
その乾かそうと広げた翼が、すごく貧弱でかわいらしかった。
写真では判別できないが、目が鮮やかなトルコブルーなのが特徴。フェルナンディナ島の海沿いの岩場に20匹ほどが羽を休めていた。
    

   

ガラパゴスノスリ

和名 ガラパゴスノスリ
英語名 Galapagos hawk
学名 Buteo galapagoensis
全長 体長56cm
分布 サンクリストバル・フロレアナ・バルトラを除く全域
生息数 200
 
イグアナや鳥類など広く餌にし、ガラパゴスの食物連鎖の頂点に位置する。家畜を襲うことから、害鳥とみなされ、かなり多くのノスリが殺された。そのため、現在はサンクリストバル・フロレアナ・バルトラで絶滅。サンタクルスでも絶滅寸前だ。
一雌多雄制の独特な繁殖形態をもつ。人に殺された歴史を持ちながらも、人を恐れず、すぐそばまで寄ってくる事もあるらしい。
 
私達はバルトロメ島の岩のてっぺんにいるところを、ガイドのエンリケに教えてもらい見ることができた。しかし教えてもらわなければ絶対に見つけられないぐらい遠い距離で、かろうじて鳥がいるということを認識できた程度。諸島全体で200羽しか生息しないだけあって、なかなか見ることが難しい鳥なのかもしれない。こんな勇壮な鳥を近くで見られたら、きっと感動するだろうと思う。
(写真提供H様)


  

ガラパゴスリクイグアナ

和名 ガラパゴスリクイグアナ
英語名 Galapagos land iguana
学名 Conolophus subcristatus
全長 体長120cm
分布 イザベラ・フェルナンディナ・ノースセモア(下記の文を参照)
 
サンチャゴ・バルトラで絶滅 サンタクルスで絶滅寸前
生息数
 
その口がむちゃくちゃキュート!
ウミイグアナと同じ祖先から進化したと思われるイグアナ。現在は大変数を減らしている。昔調査のためにサンチャゴ島を訪れたダーウィンが、「巣穴が多くてテントを張ることが難しかった」という記録を残している。これほど数が多かった同島のリクイグアナは現在絶滅した。バルトラでは第二次世界大戦中、アメリカの空港が作られ、その際渡ってきたアメリカ軍により殺され、現在絶滅。バルトラのイグアナは保護のためノースセイモアに移され、少数が生き続けるのみとなった。
人間が持ち込んだ、ネコや犬に食べられたり、巣穴を踏み荒らされたりして大変大きな影響を受けている。サンタフェ島に分布するサンタフェリクイグアナもいる。
ガラパゴスリクイグアナは南プラザ島で多く見られるらしい。島に生えたサボテンの下で、じっと落ちてくる餌を待っているということだ。
 
私達はノースセイモアで見ることができた。ウミイグアナよりやさしげな顔が大変可愛らしいかった。本来ここには生息したイグアナではないが、わずかでもバルトラのイグアナが生き続けられて本当によかった。
ノースセイモアのサボテンは背が低い。ガラパゴスのリクイグアナが生息する島はサボテンが進化し樹状になっている。こんなところにも本来いるはずのなかったイグアナが人為的に持ち込まれたことを感じることができる。


    

カッショクペリカン

和名 カッショクペリカン
英語名 Brown pelican
学名 Pelecanus occidentalis urinator
全長 体長114cm
分布 全域
生息数 2000〜4000
 
世界の温暖な地域に生息する7種のペリカンの内の一種。上空からダイビングし、餌を喉袋に取り込み食べる。
飛翔時は首を折り曲げ、縦列編隊で飛んでいく。大きな鳥だけに大変勇壮な姿だ。
マングローブの上などに巣を作り、2〜4個の卵をうむ。ヒナの孵化率は高いが、採餌方法が難しいので、餓死する若鳥が多いという。
 
私達がサンクリストバルに到着し、港についてすぐ見たのがアシカとこの鳥。人間のすぐそばにこれほど大きな鳥が人を恐れずいるというのが大変なショックで、とても印象に残っている。
大きな体で垂直に海面に突っ込んでいく姿は大迫力。あまりに速すぎて写真に撮ることができなかったのが悔やまれる。
ヒナは腹部白それ以外の部位は地味な褐色。イザベラ島の崖で撮影した。
 
ヒナ マングローブに営巣している様子


  

 

 
 

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