日本銀行
場所 東京都中央区日本橋本石町2-1-1 TEL:03-3279-1111
アクセス 電車:JR山手線神田駅から日本橋方面へ7分
車:近隣駐車場はほとんどなし。電車がオススメ
料金 無料(要予約)
お勧め度 ママ:★★★★(歴史を感じる建造物。トリビアモノの説明がいっぱい!)
子供:★★★(札束がいっぱい。一億ってこんなに重いのか〜!)
許せる
所要時間
自宅から1時間30分程度だったら行く価値あり!
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工場や各種施設見学って、とっても面白い!でも残念ながら平日のみのところが多いんですよね〜。
この「日本銀行地下金庫見学」も平日のみ。ずっと行きたかったんです。
ちょうど学校の創立記念日があり、どうせなら平日しか見られないところへ行ってみようということで、電話で予約を取りました。
1週間前までに電話で予約をすると、日本銀行から見学者名などを書く申請用紙が送られてきます。これを返送し、見学の許可がおります。
やっぱりなんとなく厳重〜。見るのが大変だと、余計見たくなりますよね(笑)

普段子連れで行くことなんてほとんどない大手町。“日本の中心!”って感じです。子供たちも「都会だなぁ〜〜」とビル群を見て感動。上ばっかり見てると田舎ものだってばれるよ!(笑)

日銀の前には貨幣博物館があります。せっかく銀行を見学するので、本来ならこちらとセットで見たいところですね。我が家が行った日はちょうど休館日に当たったので、残念ながら入場できませんでした。珍しい古いお金などが見れるようです。
トップページに「古い貨幣の骨董品的価値に関しましてはお答えしかねます」なんて書かれてますね(笑)「なんでも鑑○団」の影響で価値を聞く人が多いんでしょうか?(笑)



  

日本銀行旧館の入り口横に警備員さんがいるので、見学できたことを告げると中へ入れてもらえます。
小さな通用門のような物をくぐり中へ。すると…おおー!外からでは分からなかったけど、広々とした中庭があるんです。一等地に贅沢な作りですね〜。外からは何度も見たことがあったけど、こんな風になっているとは気づきませんでした。中庭から周りを見ると、ローマ風の立派な円柱が見えます。どれも装飾が施され、豪華。明治初期の建築物って、とても素敵ですよね!待合室へ入るドアの上にはステンドグラスが♪脇にはかわいらしいランプがあります。建築当初はガス灯だったのかも(^-^)いい雰囲気です♪

入り口上部にステンドグラス
しゃれていますね〜
細かいところまで装飾が

見学開始時間までまだ間があったので、中庭で遊んでいました。と、子供たちが中庭の隅に不思議なものを発見。消火栓みたい??でも、消火栓にしてはずいぶん立派で、しかも古そうです。蛇口があったので、試しにひねってみるときちんと水が出ました。手を洗うところなのかな。それにしても変なところにあるねと話をしました。
 
この消火栓みたいなもの、あとで見学ツアーのときに説明担当の方が教えてくれました。なんとこれ、「馬用」なんだとか。建築当初はみんな馬車で来ていたので、ここに馬を停めて水を飲ましていたそうです。ほぇ〜、ホント歴史がありますね。しかし、危うく飲むところでした(笑)危なかったよ(^-^;

 
 
ステンドグラスのある入り口から中へ入ると小さな待合室があります。天井にはかわいい8角形のシャンデリア。どこか和風の雰囲気があり、素敵です。
見学ツアー中に聞いたのですが、日銀の建物は8角形をモチーフに設計されているのだとか。シャンデリアだけでなく中心にある塔のような物や主要な部屋がすべて8角形なんです。凝っていますねー。

ここには建築中に地下から出た化石も展示されていました。なんとナウマンゾウの化石が出たんですね。大規模な工事だったことが想像できます。他にも建築当初の珍しい書類が展示されていました。


しばらく待つと見学を案内してくれる女性が数名やってきました。見学の注意などを聞きます。ここから先は撮影禁止。空港にあるような金属探知機を通って内部に入るそうです。荷物はコインロッカーがあるのでそこに預けることもできます。
管理人は「もしかして撮影していいところがあるかも?」と思って、バッグとカメラを持って中に入りましたが、全くありませんでした。おかげで金属探知機に引っかかりまくり、バッグの中を全て広げることになりました(T_T)HPにUPしたかったんだけど、無念! 
六角形のランプ
レトロでかわいい
ナウマンゾウの牙と歯
 

 
 
そういうわけで、内部については写真がありません。でも全くないと説明ができないので苦肉の策です。いただいたパンフレットを写真に撮って掲載してみました。スキャナーはだめかなぁと思って。とても画像が悪いですが、雰囲気だけでも感じていただけたら嬉しいです♪
(※でもこれでもまずいようでしたら、すぐに削除しますので、ご連絡くださいませm(_ _)m)

入ってすぐ、子連れの私たちと、他の大人だけのグループで分けられました。それぞれ一人ずつ案内の女性がつき、まずは金属探知機です。たくさんの警備の方がいて、まるで空港です。すごいですねー。
検査をパスするとTVのある部屋に通されました。ここで金融についてのビデオを見ます。日銀の仕事とか為替介入とかについての説明があります。とても難しい内容だけど子供用に作られているので、何とかわかるかも。大人用は難しいのでしょうね〜。ママも大人用だと理解できなかったかも(笑)
ビデオの案内役はなんと竹下景子さんでした。企業説明のビデオはたくさん見たけど、本物の女優さんが出ているのは初めてでした(笑)

次に案内役の女性について内部を見学して回ります。最初に総裁用の金ぴかエレベーターへ。扉が全部金色です。まるで宮殿みたい。エレベーターを出ると長い赤絨毯が敷かれた廊下に出ます。白い壁に初代からの日銀総裁の巨大な絵が掛けられていました。
最初の頃の総裁は、薩摩の偉い人とか、三菱創始者の岩崎家の人とかでした。きっと名誉職だったんでしょうね〜。どれも立派な部屋で立派ないすに腰掛けている絵です。ところが一つだけ屋外で描かれた絵がありました。戦後すぐに総裁になった方の絵です。背景は東京の焼け野原でした。きっと「絶対に復興してみせる!」と思ってこの背景にしたんでしょうね〜。意気込みが伝わってきて感動でした。 
 
ありえない豪華さ(笑) 左右に総裁の絵が

次は総裁室を見学しました。初期の頃の総裁が使っていた机とか書類入れなどがあり、どれも見事な装飾が施され、立派な物でした。驚いたのが蝶番(チョウツガイ)、内側にまで彫刻が彫ってありました。扉を閉めたら全く見えない部分です。本当に贅沢な作りですね。
金色と銀色でできた巨大な秤や万一火事があったときに駆けつけてくれる火消しの人に配った日銀のはっぴとか、ここでしか見られないものがたくさん。そばで案内役の人が待機しているので、質問があればすぐに答えてもらえます♪

  

そしていよいよ地下金庫見学!またまた彫刻が施された階段を下り、地下へ行きます。上の金ぴかな感じから一転、壁も柱も頑丈で、実用本位に作ってありました。

最深部まで行き着くのに、3つの大きな扉があります。最初の扉は扉が15t、枠が10tある巨大な物です。これはアメリカのヨーク社というところで作られたそうです。ヨーク社の社長の息子が出征する際、社長が「いずれ日本に上陸する時、わが社が作った扉がきちんと機能しているか確認してくるように」と言ったそうです。息子は東京へ上陸後、きちんと動いていることを確認し、本国の父親に報告したとか。

最深部はレンガでできた部屋がいくつもあります。天井はアーチ型になっていて、関東大震災でもビクともしなかったとか。ただ、震災の後の火災で日本銀行に火がつき、その消火活動の時に上から水が流れ込んできたそうです。その時のしみがまだ壁に残っていました。
しかし、金庫そのものは全くダメージを受けず、震災後も一日も休むことなく営業を続けたそうです。すごいですね〜!

手前はイギリス製、奥が日本製の扉 最深部
この部屋も8角形だ
 
 

見学時間は1時間程度ですが、ものすごく密度の濃い、歴史を感じることができるツアーです。平日しかやっていないのが本当に残念。予約も手続きが面倒ですが、学校が長期休みの時にでも行ってみてはいかがでしょう?
一億円分のお札(レプリカ)を持たせてもらうこともできますし、ここならではの貴重な体験ができます。
 
子供たちが喜んだのがお土産!さまざまなお札や金融の豆知識が詰まった本と一緒に、古いお札を裁断処理してある物をもらえます。これお札三枚分だそうです。つまり最高3万円分ですね(笑)
細かく見るとお札のどの部分か分かる物もあり、かなり盛り上がりました(^-^)
 
子供も感動していたけど、親もすっごく面白かったです。ここだけだと時間が余っちゃうかもしれないので、貨幣博物館(公式HP)パソナO2(当サイトレポ)などと組み合わせれば、興味深い一日をすごせると思いますよ〜(^-^)
 
お土産にもらった資料
かなり面白い!
絶対に復元されないように
細かく切ってある。