我が子のかわいい姿を残したい!

★はじめに

子供と一緒に遊びに行くとき、忘れてはいけないのがカメラの用意。
多少荷物が多くなっても、やはり今のかわいい姿を残しておきたいのが親心と言うものです。
今はデジカメをはじめ、使い捨てカメラなど便利な写真機が多いですけど、ここぞと言うときは、やはり一眼レフの仕上がりにはかないません。
もしあなたのうちに一眼レフがあるなら、今度のお出かけに持っていきませんか?
子供のかわいい笑顔を一眼レフで一生の記念になるようなすばらしい写真で残してあげましょう。
私は高校のときに写真部に在籍していたので、ほんの少しだけ写真のことが分かります。
でも、プロじゃないんで浅い知識です。それでも十分、今までと違った写真が撮れると思います。
もし文中で間違っているところがありましたら、ごめんなさい。
いい写真が取れることを祈っています。(^^)


写真をとるときは、フィルムに当たる光が多すぎたり少なすぎたりしてはきれいな写真がとれません。
それでは、光が入ってくる穴を小さく(大きく)しよう、または、光が当たる時間を短く(長く)して調節しようというのが、写真をとるときの大きな二つの考え方なんです。穴を調節する方法が「絞り」、時間を調節するのが「シャッタースピード」です。


★絞りについて (この辺はつまらないんですけど、後のために一応読んでください)

大雑把に言うと、絞りとは、シャッターを切るときにレンズの絞りをどれぐらい小さくするか、または大きくするかということです。
絞りを大きく(開放すると言います。絞りのところに2.8とか16とか書いてあるのが絞りの大きさです。数字小さくなるほど絞りは開きます。)するとたくさんの光がフィルム当たるので、暗い場所でも明るく取れます。また、真夏の海岸などでは、絞りを逆に絞って、少しの光しかフィルムに当たらないようにするのです。
こうすると光が違う場所でも、美しい写真をとることができます。「絞り優先」というモードがありますが、これは絞りを決めて、それに合うようにカメラが自動でシャッタースピードを調節してくれるというものです。


★シャッタースピードについて

先にシャッタースピードを決めてしまう方法もあります。子供を撮るとき私は大体250分の1ぐらいのシャッタースピード(フィルムを感光させている時間)で撮りますが、たとえば子供が走っている写真をとるときは、なるべくもっと早いスピードで撮るほうがいいわけです。つまり被写体が動かないように見えるぐらいの短い時間しかフィルムを感光させないんですね。500分の1位だとかなりとまってうつります。
慣れないお母さんで、手がゆれてしまいそうな人も早めに設定しておくと、ぶれずに写真が取れます。
「シャッタースピード優先」というモードは、シャッタースピードを自分で決めて、絞りはカメラが自動で決めてくれるというものです。


★「絞り」「シャッタースピード」どちらを優先にするか

どちらも優先にした以外のものはカメラがあわせて自動で決めてくれますが、やはりあまりくらい場所で絞りを絞ったり、シャッタースピードを早くしてしまうと、カメラの調節にも限界があります。あんまり極端な設定ははじめはやめたほうがいいでしょう。
失敗を防ぐためにISO400以上のフィルムを用意しておくのは絶対必要です。
通常の写真をうまくとりたいときは「絞り優先」、運動会などのスポーツや動く車や電車などを撮りたい時は「シャッタースピード優先」というのが常識的な選び方です。
シャッタースピード優先で上手に運動会のゴールを撮ると、かなりいい写真がとれますよ。オートでとると必ず足や手がぶれちゃうんですよね。


★被写界深度について(重要)

絞りとシャッタースピードについて説明したところでいよいよ被写界深度についてです。
被写界深度とは、写真のピントがどこまであっているかということです。
写真を良く見てください。ピントが合っているところ(中心の人物など)と、合っていないところ(背景)がありますよね。コンパクトカメラだと、時々背景にピントがあって、撮りたい人物がボケたりします。
写真にも二次元ですが一応奥行きがあって、手前から奥の間でどこからどこまでピントがあっているかということを被写界深度と言います。
よくプロが撮った芸能人の写真なんかだと、人物だけがきれいに撮れてバックがボケているので人物が引き立っていますよね。これは被写界深度を浅くして(つまりピントが合う奥行きを狭くして)人物を強調しているんです。
人物などをとるときは、被写界深度を浅くすると、上記のようにいい写真が撮れます。逆に風景写真をとるときは、遠くまでピントが合っていたほうがいいわけで、そのときは被写界深度を深くします。


▲被写界深度を浅くして、バックをぼかした写真


▲ちょっと見にくいですが被写界深度を深くして手前から
遠景までピントが合った写真。


★被写界深度の浅い(深い)写真の撮り方

先ほどの絞り優先のところを思い出してください。
一番いいのが、絞りを調節することです。絞りを開くと被写界深度が浅くなって、人物のバックをぼかすことができます。逆に絞ると、遠くまでピントが合った、美しい風景写真をとることができます。(絵葉書なんかはこれです)
ママにお勧めなのは絞りを開いて子供だけにピントを合わせた写真です。
より上手に撮るためには、背景の色が少ないところがいいです。せっかく背景をぼかしても色がごちゃごちゃしているときれいに見えません。子供の位置と背景の距離が離れているとより背景のピントがボケるので、良い写真になります。
公園などでどうしても背景がごちゃごちゃしているときは、上から見下ろす位置で撮ると背景がすっきりとします。芝生などの緑がきれいに背景に入ります。ただこの方法だと、あまり背景はボケないです(人物と背景の距離が短いため)。
運動会などの特殊な写真以外は、オートか絞り優先で十分です。
ほかに、ちょっとだけ背景のピントも合わせたいときは(例えば電車の2m前で撮って、電車もきちんとピントを合わせたいとき)、オートにするのが一番無難です。これだとそこそこ被写界深度があるのでちょうどいいです。絞りの調節までする必要はないと思います。


★逆光について

太陽を自分の背に、被写体を撮るのが一番ですが、たまに逆光だけどどうしても撮りたいときがあります。
このような時の調節法は感度補正と、フラッシュが一番一般的な方法です。
感度補正とはISO400のフィルムで撮っているときにISO600で撮っている設定にしちゃうことです。こうするとカメラが感度のいいフィルムで撮っていると勘違いして(?)、普通より淡い感じで撮れますので、逆光で顔が黒っぽくなるのが防げます。(普通に現像に出して大丈夫です。)でもこの方法は、失敗も多いので何度もチャレンジしてみてください。
一番便利なのが、フラッシュを強制発光させてしまうことです。
暗さに関係なくフラッシュを発光させるモードがあるはずなので、それにしておくと、逆光でもまったく気になりません。ただ、これは人物がフラッシュの光の届く範囲にいることが条件です。カメラにもよりますが3m以内にいれば大丈夫だと思います。
この方法で撮ると、後ろから太陽の光、前からフラッシュの光が当たり、髪の毛のふわふわ感の出たきれいな写真になります。(たまにプロの写真でありますよね、髪の毛がきらきら風になびいているように見える写真が。)
私は時々わざと逆光で撮ってしまうこともあります。子供の髪の毛ってふわふわでかわいいので。


これが大まかな写真の説明です。とはいうものの、その日の明るさやそれぞれお持ちのカメラによって、やはりかなり変わってきます。一度の失敗で懲りず、何度もチャレンジしてしてください。
コンパクトカメラは記録用、一眼レフでかわいい写真を♪っていう感じで持っていくといいかなって思います。
慣れるととっても楽しいですよ。
※くれぐれも高校写真部員の浅い知識なんで、ご了承ください。


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