国立歴史民俗博物館
場所 千葉県佐倉市城内町117番地
アクセス 京成佐倉駅下車 徒歩15分
東関東自動車道 四街道ICまたは佐倉ICより10分 駐車場有(無料)
料金  大人:420円 小・中学生:110円
 毎週土曜日は小中学生、高校生無料
お勧め度 ママ:★★★(何しろ広い。展示も国立だけあって豪華)
子供:★★★★(ジオラマがすごい!とにかくすごい!感動した)
許せる
所要時間
自宅から1時間程度だったら行く価値あり!
公式HP 公式HP 地図 公式HPに地図あり
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刈り揃えられた生垣がきれい

春めいてきたので長距離ドライブがてら歴史民俗博物館へ。ここは東洋一の資料の数を誇る国立唯一の歴史博物館なんです。歴史に興味を持ち始めた子供にぴったり!ミーハーなママは「○○一」といううたい文句に弱いので、これまた期待でワクワクです。
事前に調べたところ広さはなんと東京ドーム2つ分。公式HPにまで「歩きやすい服装で」と注意書きがあります。それほど歩くと言うことですね。これはスニーカーとGパンで行くしかありません。

国道296号線を通って佐倉へ。看板を探しながら車を運転していると、目の前に小高い山が。その上には巨大な建造物がそびえ立っています。下からも見える大きな建物の壁には「歴博」という文字が。ひぇ〜、これは相当大きそう。立派です!
大きなな門をくぐり、駐車場へ。大きな駐車場は意外と車が停まっていました。思ったより人気があるみたい。周りの木々もきれいに整えられ管理が行き届いている雰囲気があります。さすが国立、立派なものです(*^_^*)


 

ここには第1〜5までの展示室があります。一つの展示室が普通の博物館程の広さなのでペース配分が重要。見たい時代があれば、他をさーっと見てその展示室へ。全体を見たければ、それなりのスピードでまわらなければ子連れでは全部回れないと思います。歴博のHPには子供用のページが充実しています。事前にページを見せて、特に見たい展示を絞っておいても良いですね。
今回は初めてなので、全部見ることを目標にスピード調整することにしました。

またここでは土日祝日と学校の春・夏・冬休みに「歴博親子クイズ」というイベントをやっていて、展示物を見ながら正解を探していくとプレゼントをもらうことができます。プレゼントははっきりいってただの鉛筆でしたが(笑)、クイズが書かれた小冊子がとてもボリュームがあり、それを解きながらまわることで、かなりしっかりと博物館の展示物を見ることができました。ただのクイズだけでなく、銅鐸の模様を写したり、解説が書いてあったり、これがあるとないでは大違い。子供も熱中してやっていました(*^_^*)
ただプレゼント、もうちょっと考えてくれないかなぁ。参加費を取ってもいいから、歴博にちなんだ物がもらえれば、もっと子供が喜んだのに。力を入れてやっただけにちょっぴり残念でした。

クイズはかなり凝っています。
小学生以上なら参加してみよう!
銅鐸の模様を写しているところ。
相当気合が入っています(笑)


 

第一と第二展示室は古代から王朝文化までの展示。豊富な資料が目を引きます。勾玉や土器など、それはもう、色とりどりという感じで展示されていました。地味になりがちな歴史の博物館ですが、随所に模型があり、飽きないように工夫されています。遺跡発掘の現場がそのまま再現されていたり、当時の人の生活の様子がジオラマで再現されていたり。
広いスペースを活かした贅沢なつくりになっています。小さなお子さんにはちょっと難しい部分が多いですが、小学校高学年なら十分分かるように、詳しく解説が書かれています。


土器についてのクイズの
正解を考え中
銅鐸って意外といい音! 右奥は天皇の御座所
四方には魔よけの鏡が



 

第二展示室の終りから、武士の世界が始まります。このあたりからジオラマのすごさが目を引きます。なにしろ言葉では言い表せないほどすごい。4畳ほどの大きさにびっしり家が立ち並ぶジオラマがそこらじゅうにあるんです!
こんなにたくさんのジオラマを見たのは初めて。展示自体は小学校高学年以上向きだと思うけど、このジオラマは小さなお子さんでも楽しめると思います。
家を再現してあるだけでなく、そこに住んでいる人たちの様子まで再現してあるんです。荷物を背負っている人、物を売っている人、お墓参りをしている人まで・・・。
一つ一つを観察していると、まるで人の声まで聞こえてきそう!



特にすごかったのが16世紀の京都の街並みを再現したジオラマ。さまざまな商人が行き交う様子がイキイキと再現されていて、遠景を撮影するとまるで本物みたい。よく見ると、家の軒下には朝顔が咲いていたりするんですよー!ホントすごい。これを見るだけでも佐倉まできたかいがあったというものです(^-^)東武ワールドスクエア日本版って感じです♪

普通のジオラマよりかなり大きい 反物を売っているお店

 

これまた立派なジオラマ
数え切れないほどの建物が並ぶ
第三展示室からにぎやかな江戸の町や当時の農民・町人・武士の生活が再現されています。当時使われていた生活用品や武具なども豊富に展示されています。それだけだと飽きちゃうけど、間に人形で生活の様子が再現されていたり、またまた立派なジオラマがあったり。展示方法が視覚的で、難しい解説文がなく、実際に雰囲気を味わえる展示がとても楽しいです(^-^)
子供たちはここでもクイズとジオラマに夢中。張り付いて展示を見ていました。

この頃って「武士の世の中」だから、農村や町人は一部を除いて厳しい生活だったのかなと思っていましたが、いやいやどうして、とても文化的で、イキイキと生活を楽しんでいた様子がわかります(*^_^*)


第四展示室にあった絵馬にはさまざまな願い事が謎解きのような絵で書かれていました。「目が良くなるように」とか「母乳が出るように」のような真面目な願いから、「女と手が切れるように」のような博物館に展示されているとは思えない願い事が書かれた絵馬まであって爆笑ものでした(笑)

 

第五展示室からは近世の展示になります。明治から昭和初期の街並みを再現したエリアでは、まるでタイムスリップしたような感覚。
親世代の子供の頃、田舎で見たことがあるような風景ですね(^-^)

古い神社を再現したエリアでは覗きからくりもありました。お祭りなどでよく出ていたそうですが、覗くとなんと延々と地獄の様子が映し出されます(^^ゞこれが不気味な音楽と共にちょっと怖いー。
小さなお子さんは覗かない方がいいかも。うちの子供たちはおもしろがって見ていましたが(^-^;




覗きからくりを見ているところ 覗くと見える地獄の様子(^-^; 昭和初期の神社を再現

これだけ広いと、展示に工夫がなければ飽きちゃうと思います。でもここ、結構工夫されているし、クイズもあったので、飽きずに楽しむことができました。
なんと言ってもジオラマはすごい。これだけでも見る価値はあると思います。
今回は最後の方はかなり早足で回ってしまったので、ゆっくり見ることができなかった部分も多かったけど、それでもかなり満足できました。
ものすごい広さなので、くれぐれも歩きやすい服装で。こんな風に歴史にどっぷりつかる1日も楽しいですよ!(*^_^*)