機材をそろえる

 デジタルカメラ
現在光学3倍の200万画素デジタルカメラを持っているので、2台目としては高倍率ズームのものか、高画素の物が欲しいところ。候補をいくつか挙げて選ぶことにしました。
今回の目的水中写真のための、純正ハウジングが発売されているデジカメなのが必須条件。

 準備と撮影
 水中写真館
 ハウジングのある機種
高価なものでもよければ、素晴らしいカメラが発売されているけど、今回はハウジングまでそろえるので高いものはNG。手頃な値段のものから選ぶことにしました。
 
主な純正ハウジングのあるカメラは次のとおり。
 
デジカメ名 画素数 倍率 ハウジング カメラ価格
オリンパスC5060 510万 4 PT-020 9万円程度
オリンパスC755 400万 10 PT-018 6万円程度
オリンパスμDigital 400万 3 PT-016 5万円程度
キャノンIXYDigital400 410万 3 WP-DC800 5万程度
キャノンPowershotA80 400万 3 WP-DC10 45千円程度
SONY DSC-P10 510万 3 MPK-PHA 45千円
FUJI FinePixF700 620万 3 WP-FX420 5万程度

かなり高画素でも、お手ごろな価格の物がでてきました(2004年1月現在)高画素のデジカメできれいな写真を追求するか、高倍率のものを選んで、デジカメの設定で遊ぶか。IXYのカッコよさも捨てがたいし、ファインピクスの高画素数もいいな。悩んだ末に、オリンパスウルトラズームを選択。今回は755の前の型740をアマゾンで安く手に入れることができました。
(高画素で、高倍率のものがあれば、結構無理してでも買っちゃうのになぁ。3倍ズームではイマイチ「近寄ったー」って感じがしないのは私だけ?高倍率にすると、手ブレが気なるから3倍が主流なのかな。気合入れれば屋外なら何とかなるのに。)
水中をでて普通に撮る時、2台とも同じような機能だと意味がないですし、10倍ズームの魅力は捨てがたかったです。でも水中で使うカメラとして定評があるのはC5060の方で、オリンパス純正ハウジングの評判のよさと共に、最後まで悩むことになりました。
 
ハウジング、必要機材の購入
悩みに悩んでC740を購入後、純正ハウジングの購入です。ハウジングも安く買うために秋葉原へ。ところが、置いてある店が少ないんですねー。結局ソフマップで19800円で購入。後で調べたところアマゾンでなら17800円程度ででていました(T-T)
ハウジングと共に、必要なものを購入。水中写真を撮るとき、なるべくハウジングから出したくないので、そのたびに電池を新しく変えるほうがいいということを聞き、電池を多数購入しました。また、ほこりや砂などがついたとき、きれいにふき取るために、クリーナーのセットを購入。現地で大変役に立ちました。
メディアも多めに必要です。附属のXDピクチャーカードは16MB。これではお話にならないので、とりあえず256MBのメディアを購入。しばらくして、アマゾンのキャッシュバックでもらえたお金を使い、128MBのものを追加購入しました。
 
買ってきて、ハウジングをあけてみるとビックリ!予想以上の大きさです。ネットで調べる時は、真正面からの写真しか出ていなかったので、奥行きまで分からなかったんです。横幅と同じぐらい奥行きがあります(^^ゞこれは大変な荷物。しかし、水中写真を撮るためです、我慢我慢。 
ハウジングを使ってみる
現地に行って、もし万一ハウジングが壊れていたら大変。とりあえず自宅のお風呂場で使ってみることにしました(笑)
ハウジングのメンテナンスは大変な作業。まずはOリングにグリスを塗ります。ビニールにグリスを入れ、その中にOリングを入れ、ビニールを揉むようにすると均一にグリスがつくみたい。
その後、ハウジングの溝に慎重にOリングをはめていきます。このとき、当然ながら、ゴミが付着していると浸水してしまうので、溝を目を凝らしてみて、ゴミがあればクリーニングペーパーでふき取ります。Oリングの方も、手でしごくようにしてゴミが付着していないか調べます。家の中でやっていても、気づかないうちに意外とごみがついているもの。砂浜の近くのホテルなら、なおさら心配です。ここは時間をかけてゆっくりやるようにしました。次にカメラを入れ、水没検査。水に3秒つけて気泡がでないか調べます。取っ手の凹凸に入っていた気泡が出てくるので大慌てしますが、蓋の間から出ていなければOK。すぐに持ち上げて、内部に浸水していないか調べます。大丈夫なら30秒つけ、再度内部を調査。最後に3分水につけ、ボタン操作をしてみて、以上なければチェック完了です。
ふー、書くだけでも大変な作業です(^-^;説明書には5分でできるとかいてありますが、そりゃあ無理というもの。私はOリングを入れるところから計算すると、30分位かかりました。水中撮影の道は険しいです。
撮影!
いよいよ実際に撮影してみます。
お風呂にカメラを持ち込み撮影開始!試しに金魚のおもちゃを撮影してみました。(かなりマヌケですが・・・汗)
お風呂は明るいので、シャッタースピードがそれほど遅くならないけど、これが海だと相当遅くなることが予想されます。とりあえず、基本の設定を試してみました。
 
私が使った設定は、
1. F8にして被写界深度をかせぎ、強制発光で光を補う
2. プログラムオートで強制発光。
3. F8でISO200、オート発光
この設定でお風呂場で試し、設定を保存しておいてフィジーに出発しました。
いよいよ本番!
お風呂ではどれでもOKでしたが、実際の海に行った時、特に使ったのは3の設定。海では被写体だけでなく、自分も動いているので、手ブレがひどいんです。F8で強制発光だけだと、遠くまで光が通らず、またどうしてもシャッタースピードが遅くなり、手ブレを防げませんでした。ISO200にすると若干シャッタースピードが早くなる上、フィジーでは光線が強いので、強制発光しなくても撮影ができることもありました。暗さはPCで補正できるけど、手ブレはどうしようもないし、色合いもきれいに出るようでした。
PT-080は、全てのボタンがハウジングをしながら操作できるので、水の中でこまめに出来上がりをチェックし、設定を変えるようにしました。プログラムオートで強制発光だと露出がF11に固定されるので、フラッシュが届く範囲しか撮影できません。結果的にバックが真っ暗の写真になります。カッコいいことはカッコいいんだけど、今回はせっかくの美しいサンゴ礁も入れたいので、意識的に背景を飛ばしたい時以外使いませんでした。
 
上記の設定は、初めて使った印象だけで書いていますので、間違っているかもしれません。この先何度も水中撮影を楽しむと思いますので、経験をつんで分かったことがあれば、このページも書き直していこうと思います。
撮影後の印象
C740のズーム機能は、手ぶれが怖いのでおそらく海の中では使わないだろうと思っていたのですが、波の揺れが少ないとき、明るい時などは、動きが遅い魚に対してかなり有効でした。ダメで元々で枚数を撮影し、その場で確認して、パッと見てダメなものはすぐに削除。設定を変えて再度撮影を繰り返し行いました。何度か繰り返すうちに、なんとか良いものが一枚撮れて、次に移動というのを繰り返しました。
メディアは多めに持っていったつもりだけど、それでもギリギリでした。魚の写真だけで500枚は撮影しました。その場で削除したものも多いので、2倍以上撮影したと思います。その場で暗くていい写真に見えなくても、レタッチで何とか見られるものになることもあるし、やはり多めに持っていくべきだと思いました。
 
写真だけでなく、家族が水中で楽しんでいるところも、後から見るととても楽しかったです。また、どうしてもしばらくたつと忘れてしまうようなことも、写真を見ると思い出し、楽しい気分が甦ってきます。家族で会話が弾みますよ♪
 
ハウジングに入れていることで、今まではデジカメを持っていくのが怖かった砂浜でも、余裕をもって写真を撮影することができました。これもとても良かったです。
 
悪かったことといえば、あまりに大きいので、持ち運びが大変なこと。シュノーケル中でも動きが制限されるので、波が高い時は私もライフジャケットを着用して撮りました。見かけはかなり恥ずかしいけど、撮影に夢中になるとやはり泳ぎに気が回らなくなるし、後からついてくる子供を方向転換して撮影する時など、ライフジャケットを着ていたほうが余裕がありました。
 
お風呂での撮影会(笑)も、かなり役に立ちました。水中での設定変更はかなり大変な作業なので、ボタンの位置や操作方法に慣れていったほうが絶対いいです。あ、でもお湯はやめた方がいいと思いますよー。水の中に手をつけて撮影しましょう♪